ボウリングの1レーンとは、ボールを投げてピンを倒すために使う一連の細長い通路全体のことです。
初心者の友人を誘うたびに「1レーンって、なんのこと?」「2レーン予約したら席が2つ?」って聞かれるんですよね。
まず最初に要点だけをまとめると……
- 1レーンとは投球場所からピンまでの一連の通路のこと
- レーンには投球エリア・走路・ピンデッキの3つの構造がある
- 料金は1人1ゲームか1レーン1時間で計算される
- 1レーンは通常3~6人で共有して使うのが一般的
- レーンと席は別物なので混同しないよう注意
この記事では、ボウリング場で恥ずかしい思いをしないための基礎知識や、料金システムの仕組み、初心者がよく勘違いするポイントをたっぷり解説していきます。
ボウリングの1レーンとは?

ボウリングの「1レーン」について、初心者の方が知っておくべき情報を順番に解説していきますね。
- 「1レーン」の基本的な定義
- レーンを構成する3つのエリア
- 利用料金との関係性
- 初心者がよく間違えるポイント
正直、この4つを押さえておけば、ボウリング場で困ることはほぼありません。
「1レーン」の定義を初心者向けに説明
ボウリングにおける「1レーン」とは、ボールを投げてピンを倒すために使用する、一連の専用の細長い通路全体のことを指します。
つまり、投球する場所からピンが並んでいる場所までの一区切りが「1レーン」なんです。
具体的には以下のような特徴があります。
- 幅は約1.05メートル
- 長さは約18.3メートル
- 左右にはガター(溝)が配置されている
- 39枚の木製または合成素材の板で構成されている
- ボールが滑りやすいようにオイルが塗られている
このコース内でゲームが完結する仕組みになっているわけですね。
レーンの表面には、ボールの軌道をコントロールするための目印としてスパットというマークが付いています。
これを使うことで、初心者でも狙った場所にボールを投げやすくなるんです。
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ボウリングと僕「レーン」の構造を初心者向けに説明
1つのレーンは、アプローチエリア・レーン(走路)・ピンデッキエリアの3つで構成されています。
それぞれの役割を表にまとめてみました。
| エリア名 | 役割 | 初心者向け解説 |
|---|---|---|
| アプローチエリア | 投球助走スペース | ボウラーがボールを持って、 投球するために助走するスペース。 この上で滑り止めをつけたり、 ボールを選んだりする |
| レーン(走路) | ボールが転がる場所 | ボールがまっすぐ転がり、 ピンに向かうための細長い床。 この両脇にはボールが 落ちてしまう「ガター(溝)」がある |
| ピンデッキエリア | ピンが立つ場所 | 10本のピンが三角形状に 設置されているエリア。 ピンを倒した後、 自動でピンがリセットされる |
これら一連の設備が全部セットになって、初めて「1レーン」として機能するんですよ。
めちゃくちゃシンプルに言うと、こういうことです。
- 助走する場所があって
- ボールが転がる通路があって
- ピンが立っている場所がある
この3つがワンセットになったものが「1レーン」というわけですね。
ちなみに、レーンの表面は39枚の板目で構成されていて、この板目がボールの軌道に影響を与えます。
上級者はこの板目を意識してコースを調整するんですが、初心者のうちは気にしなくて大丈夫ですよ。
1レーンと利用料金の関係
ボウリングの料金体系は「1人1ゲームあたり」または「1レーン1時間あたり」の2種類がありますが、利用の基本単位は「1レーン」です。
正直、この料金システムを理解していないと、予約のときに混乱してしまうんですよね。
一般的な料金体系は以下の2パターンです。
ゲーム単位の料金
「1人あたり1ゲームいくら」という形で計算されます。
- 例:1ゲーム500円×4人=2,000円
- プレイするゲーム数に応じて料金が増える
- 短時間で遊びたい人向け
- 1ゲームは約10~15分が目安
時間単位の料金
「1レーン30分あたりいくら」という形で計算されます。
- 例:1レーン30分1,500円×2時間=6,000円
- 時間内であれば何ゲームでもプレイ可能
- 長時間じっくり遊びたい人向け
- 人数が多いほどお得になりやすい
多くのボウリング場では、1レーンを最大6名で共有して利用することが前提の料金設定になっています。
なぜかというと、1レーンに7人以上いると待ち時間が長くなって、せっかくのボウリングがダラダラした雰囲気になっちゃうんですよね。
料金計算の基本は「1レーン」が単位ですが、実際の支払いは人数やゲーム数で変動するということを覚えておいてください。
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ボウリングと僕初心者が勘違いしがちなポイント
ボウリングをあまり経験しない方が持つ、レーンに関するよくある誤解は「レーン=席」「2レーン=2人分」「1人1レーン」の3つです。
僕の友人も最初はこれで混乱していました。
それぞれ詳しく解説していきますね。
「レーン=席」ではない
レーンとは投球コースのことであって、座る席のことではありません。
- 投球する場所のすぐ後ろに得点表示モニターがある
- そのそばにスコアを付けるためのテーブルや椅子がある
- これらは「1つのレーンに付随する休憩スペース」である
- 席はレーンの付属品であって、レーンそのものではない
つまるところ、レーンは物理的にボールを投げる通路のことを指すわけです。
カラオケのルームみたいに「席=部屋」という感覚で考えると混乱しちゃうんですよね。
「2レーン予約=2つの投球場所」
2レーン予約すると、隣り合った2つの投球コースを使用できます。
- 投球場所が2つあるという意味
- それに付随する2組の休憩スペースも使える
- 大人数(7名以上など)の場合に便利
- 待ち時間を短縮したい場合にも有効
- 人数や席数とは直接関係しない
2レーンあれば、グループを2つに分けて同時進行でゲームができるので、わいわい盛り上がりやすいんですよ。
「1人1レーンはほぼしない」
1レーンは通常、複数人(推奨3~5名、最大6名)で共有して使います。
- 1人で1レーンを予約することは可能
- ただしコストパフォーマンスが悪い
- 混雑時には他の利用者の待ち時間につながる
- 4~6人で1レーンを共有するのが一般的
- プロの練習など特殊な場合を除いて通常は行われない
さすがに1人で1レーンを独占するのは、料金的にももったいないですし、周りの目も気になりますよね。
ボウリングは基本的に複数人でシェアして楽しむスポーツだと覚えておいてください。
ボウリングの1レーンに関するQ&A
ここからは、初心者の方からよく質問される2つのトピックについて解説します。
- 1レーン利用に含まれる設備
- 「ボックス」という言葉の意味
この2つを知っておくと、ボウリング場での会話がスムーズになりますよ。
「1レーン利用」に含まれる設備とは?
ボウリングの1レーン利用には、投球用レーン本体をはじめ、ピンセッター、ボールリターン、スコア表示モニター、椅子・テーブル、ハウスボールなどが含まれます。
ただし、シューズだけは別途レンタル料金が必要になる場合がほとんどです。
詳しく見ていきましょう。
必須で含まれる設備
1レーン利用料金に必ず含まれているのは以下の設備です。
| 設備・機器 | 目的・役割 |
|---|---|
| 投球用レーン本体 | ボールを転がし、 ピンを倒すコース |
| ピンセッター | 倒れたピンを自動でリセットし、 新しいピンをセットする機械 |
| ボールリターン | 投げたボールを自動で 手元に戻す機械 |
| スコア表示モニター | 参加者の名前やスコアを 表示・計算する画面 |
| スコア操作端末 | 参加者名入力や、 ファウルなどの操作を行う タッチパネルなど |
| 椅子・テーブル | 投球待ちや休憩のための家具 |
| ハウスボール | 備え付けの、 重さの異なる貸し出し用ボール |
| アプローチエリア | 投球前の助走を行う場所 |
| ガターの機能 | ボールが溝に落ちた際に ピンデッキに到達しないようにする仕組み |
これらは全部セットで「1レーン」として提供されるので、追加料金は発生しません。
希望時に利用できる設備
バンパー(ガード)は、多くの施設で利用可能です。
- 初心者や子供向けにガターを塞ぐための柵
- 昇降式になっている
- 希望すれば無料で設置してもらえる場合が多い
- ボールがガターに落ちるのを防いでくれる
小さなお子さんと一緒に行く場合は、受付でバンパーの設置をお願いすると楽しく遊べますよ。
別途料金が必要なもの
シューズは利用料金には含まれず、別途レンタル料金が必要となる場合がほとんどです。
- レンタル料金は300~500円程度が相場
- ボウリング専用シューズを持参すればレンタル不要
- 靴下の持参は基本的に必須
- 一部の施設では靴下も販売している
結局のところ、1レーン利用にはほぼすべての設備が含まれていて、追加で必要なのはシューズ代くらいだと覚えておけば大丈夫です。
「ボックス」ってなんのこと?
「ボックス(BOX)」とは、1組の2レーンのセットのことで、隣接する奇数レーンと偶数レーンの2レーンをまとめて呼ぶ言葉です。
つまり、1ボックス=2レーンという計算になります。
具体的にはこんな感じです。
- 1番レーンと2番レーンで1ボックス
- 3番レーンと4番レーンで1ボックス
- 5番レーンと6番レーンで1ボックス
- 以降も同様に奇数と偶数がペアになる
なぜこのような呼び方をするかというと、ボールリターン(投げたボールが戻ってくる機械)がこの2レーンで共有されることが多いからなんです。
アメリカン方式との関係
プレイヤーは、このボックス(2レーン)を1組として使用します。
- アメリカン方式では、この2レーンを交互に使って投球する
- 1投目を1番レーンで投げたら、次は2番レーンで投げる
- レーンのコンディションの差を平等にするための工夫
- 競技や大会ではよく採用される方式
とはいえ、一般的なレジャーボウリングでは1レーンだけを使い続けることがほとんどなので、初心者のうちは「ボックス」という言葉を気にしなくても問題ありません。
ただ、ボウリング場のスタッフが「3ボックス空いてますよ」なんて言ったときに、「あぁ、6レーン分空いてるんだな」とわかればスマートですよね。
ボウリングの1レーンとは?のまとめ
この記事では、ボウリングの1レーンとは何かについて、初心者向けに詳しく解説してきました。
最後におさらいしておきましょう。
- 1レーンとは投球場所からピンまでの一連の通路全体のこと
- アプローチエリア・レーン・ピンデッキの3つで構成される
- 料金は1人1ゲームか1レーン1時間で計算されることが多い
- レーンは投球コースであって席のことではない
- 2レーン予約は2つの投球場所を確保するという意味
- 通常は3~6人で1レーンを共有して使う
- シューズは別途レンタル料金が必要
- 1ボックスは2レーンのセットを指す言葉
僕も最初の頃は「レーン」という言葉の意味がピンとこなくて、友人に説明してもらったことを覚えています。
でも、一度理解してしまえば、ボウリング場での予約も料金計算もスムーズにできるようになりますよ。
なにはともあれ、この記事があなたのボウリングデビューの助けになれば嬉しいです。
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