ボーリングで「スピリット」って言葉、聞いたことありませんか?
実は僕もボウリングを始めたばかりの頃、友達が「あー、スピリットになっちゃった!」って言ってるのを聞いて、「え、精神?魂?何のこと?」ってなったんですよ。
正直、めちゃくちゃ混乱しました。でも安心してください。
まず最初に要点だけをまとめると……
- 「スピリット」ではなく正しくは「スプリット(split)」
- スプリットとはピンが左右に大きく離れて残る難しい状況のこと
- スプリットは主に「内ミス」という投げ方が原因で起こる
- 初心者でもコツを掴めばスプリットを減らせる
この記事では、ボウリング歴12年の僕が、用語の正しい意味から、スプリットが起こる原因、そして初心者でもできる対策まで、わかりやすく解説していきますよ。
同じように「スピリット?スプリット?どっち?」って迷っていたあなたも、この記事を読めば自信を持って正しい用語が使えるようになります。
ボーリングのスピリットの意味とは?

ボウリングで耳にする「スピリット」という言葉、実は正しくは「スプリット(split)」という用語なんです。
つまり、聞き間違いや覚え間違いなんですね。
ここでは正しい用語の意味と、スプリットがどんな状況なのかを詳しく解説していきます。
- 「スピリット」と「スプリット」の違い
- スプリットの正確な定義
- 代表的なスプリットの種類
それでは、順番に見ていきましょう。
「スピリット」ではなく「スプリット」
ボウリング用語として「スピリット(spirit)」という言葉は存在しません。
「spirit」は英語で「精神」や「魂」を意味する単語ですが、ボウリングの特定の状況や技術を指す用語ではないんです。
正しくは「スプリット(split)」。
この「split」という英語には「割れる」「分かれる」という意味があって、まさにピンが左右にパカッと割れた状態を表しているんですね。
初心者によくある覚え間違いとして、次のようなパターンがあります。
- 「スピリット」と「スプリット」の発音が似ているため混同する
- 友達が言っていた言葉を曖昧に覚えてしまう
- 「スパット」(レーン手前の三角マーク)など他の用語とごちゃ混ぜになる
- ヘッドピン(1番ピン)が残った状態もスプリットだと勘違いする
でも、これは恥ずかしいことじゃありません。
なぜかというと、ボウリングには専門用語がたくさんあって、しかも似たような響きの言葉が多いから、混同するのは当然なんですよ。
僕も最初の頃は「ガター」と言うべきところを「ガーター」と言ったり(※注:正しくは「ガター」です)、用語の使い方でさんざん恥をかきました。
大切なのは、正しい用語を知って、これから自信を持って使えるようになることです。
スプリット=ピンが左右に割れる残り方
スプリット(split)とは、1投目を投げた後に残ったピン同士が大きく離れてしまい、間にピンが残っていない状態のことを指します。
この状況になると、2投目でスペア(残ったピンを全部倒すこと)を取るのが極めて難しくなるんです。
スプリットが成立する条件を詳しく見てみましょう。
スプリットの成立条件
スプリットと呼ばれるためには、以下の3つの条件を満たす必要があります。
- 1投目でストライクにならなかった(ピンが残った)
- 手前のピンや真ん中のピンが倒れている
- 1番ピンが倒れていること(これが絶対条件)
- 残ったピン同士が1ピン以上の間隔を空けて離れている
特に重要なのが3番目の条件。
1番ピン(一番手前のピン)が残っている場合は、たとえピン同士が離れていても「スプリット」とは呼ばれず、「オープンフレーム(普通の残り方)」として扱われるんですよ。
スコア表示での特徴
スプリットになると、ボウリング場のスコア表示で残ったピンの数に◯印(丸囲み)がつくことが多いんです。
これは「この残り方は難しいですよ」というサイン。
見た目にもパッと分かるので、スプリットになったかどうかはすぐに判断できます。
逆に言えば、ピン同士が離れて残っていても、間にピンが残っていたり、1番ピンが立っていたりすれば、スコア表示に丸囲みはつきません。
スプリットの代表例
スプリットにはいろんな種類があって、それぞれ難易度が違います。
ここでは特に有名な3つのスプリットを紹介しますね。
| 名称 | 残り方 (ピン番号) |
難易度 | 初心者向け解説 |
|---|---|---|---|
| ベビー・ スプリット |
2番と3番 (または 4番と5番) |
比較的低い | 隣接する2本が 少し離れた状態。 スプリットの中では 簡単な部類 |
| 7-10 スプリット |
7番ピンと 10番ピン |
極めて高い | 通称「てんてん」。 レーン最奥の 左右の角に1本ずつ。 最も難しい |
| ビッグ・ フォー |
4番、6番、 7番、10番 |
非常に高い | 4本のピンが 大きく離れて残る 難関スプリット |
| 3-10 スプリット |
3番ピンと 10番ピン |
高い | 右側の手前と奥が 対角線上に残る よくある難しいパターン |
| 4-7 スプリット |
4番ピンと 7番ピン |
高い | 左側の手前と奥が 対角線上に残る 左投げの人に多い |
◇ピン番号の配置を知ろう
ピンの配置は三角形になっていて、一番手前が1番ピン、そこから後ろに向かって番号が振られています。
- 1番ピン:先頭(一番手前)
- 2番・3番ピン:1番の真後ろ左右
- 4番・5番・6番ピン:3列目
- 7番・8番・9番・10番ピン:最後列(一番奥)
レーンの最奥にある左右の角が7番ピンと10番ピンなんです。
この2本が残る「7-10スプリット」は、プロでもほとんど取れないと言われる超難関。
正直、初心者が取るのはほぼ不可能ですね。
◇初心者に多いスプリットのパターン
初心者がよく出してしまうスプリットには、特徴的なパターンがあります。
- 3-10スプリット:ボールがポケットの内側に入りすぎたとき
- 5-7スプリット:ボールの威力が足りなかったとき
- ベビー・スプリット:ポケットを薄く捉えたとき
自分がどのスプリットをよく出すかを観察すると、投げ方のクセが見えてくるんですよ。
ボーリングのスピリットに関するQ&A

ここからは、スプリットについてよく聞かれる質問に答えていきます。
特に初心者の方が気になる「なぜスプリットになるの?」「どうすれば減らせるの?」という疑問を解決しましょう。
- スプリットが発生する主な原因
- 初心者でも実践できるスプリット対策
この2つを理解すれば、あなたもスプリットを減らせるようになりますよ。
スプリットが起こる原因は?
スプリットが起こる最大の原因は、ボールがポケット(1番ピンと2番または3番ピンの間)に入る瞬間の状態が最適でないことにあります。
もっと具体的に言うと、「入射角」「威力」「回転」のどれかがズレているんです。
ボウリング歴12年の僕が見てきた中で、スプリットが起こる主な原因をまとめました。
原因1:「内ミス」による厚すぎるヒット
これが最も多い原因です。
ボールがポケットよりも内側(レーンの中央寄り)に入りすぎると、1番ピンに「厚く」当たりすぎてしまいます。
- ボールのエネルギーが1番ピンを強く弾き飛ばす
- 後方のピンに伝わるべき連鎖が途切れる
- 左右の奥のピン(7番、10番など)が残りやすくなる
- 結果として3-10スプリットや7-10スプリットになる
正直、僕も調子が悪い日はこのパターンでスプリットを連発します。
「あー、また内ミスだ」って、投げた瞬間にわかるんですよね。
原因2:球威不足(ボールが軽い・スピード不足)
ボールが軽すぎたり、スピードが遅すぎたりすると、ポケットに入ってもピンを弾き飛ばす力が弱くなります。
するとどうなるか。
- ピンの連鎖が十分に起こらない
- ピンが左右に「割れる」ようなリアクションが起こる
- 真ん中のピンだけが倒れて、奥のピンが残る
- 5-7スプリットや5-10スプリットになりやすい
初心者の女性や子どもに多いパターンですね。
ただ、軽いボールを無理に速く投げようとすると、逆にコントロールが乱れてしまうので注意が必要です。
原因3:ボールの回転(ロールアウト)
ボールの回転に関する問題も、スプリットの大きな原因になります。
これには2つのパターンがあるんです。
▼手前で曲がりすぎた場合
ボールがレーンのオイルが少ない部分に早く触れると、回転エネルギーが手前で尽きてしまいます。
- ピンに当たるときには回転がほとんどない状態(ロールアウト)
- 威力が減衰してスプリットになりやすい
- 特に乾いたレーンで起こりやすい
▼曲がらなすぎた場合
逆に、ボールがレーン上を滑りすぎると、ピンに当たる瞬間に十分な回転力が得られません。
- ピンの連鎖が不十分になる
- ピンが横に流れるような倒れ方をする
- 結果としてスプリットの原因に
つまるところ、「曲がりすぎ」も「曲がらなさすぎ」もダメってことなんですね。
レーンコンディションの影響
レーンのオイルの量や分布も、スプリットに大きく影響します。
| レーン状態 | 特徴 | スプリットへの影響 |
|---|---|---|
| オイルが多い (濡れている) |
ボールが滑りやすい | 曲がりが少なく ポケットを外しやすい |
| オイルが少ない (乾いている) |
摩擦が増える | 勢いが減り ピンアクションが弱い |
| オイルが 不均等 |
部分的に 状態が違う |
予想外の曲がり方で 内ミスしやすい |
大会などでは、このレーンの読み違いやボールチェンジによる曲がり具合の変化も、スプリットの一因になるんですよ。
初心者がスプリットを減らすコツは?
さて、ここからが本題です。
初心者がスプリットを減らすための最大のコツは、「ポケットを正確に突くこと」ではなく、「ミスしてもスプリットになりにくい投げ方」を身につけることなんです。
プロみたいに完璧にポケットを狙うのは無理ですよね。
でも、ちょっとした工夫で、スプリットになる確率をぐっと下げることはできるんですよ。
コツ1:狙うのはピンではなく「スパット」
初心者がやりがちなのが、遠くのピンを直接狙ってしまうこと。
でも、これだとコントロールが安定しないんです。
代わりに、レーン手前にある三角や四角の目印(スパット)を狙う意識を持ちましょう。
- スパットはレーンの手前、足元から約4.5メートルの位置にある
- 7つの三角マークが並んでいる
- 右投げなら右から2番目のスパットを狙うのが基本
- 左投げなら左から2番目のスパットを狙う
スパットを狙うことの効果は絶大です。
投球の方向が安定して、毎回同じ場所にボールを落とせるようになれば、レーンコンディションの変化にも対応しやすくなり、ミスが減ります。
僕も最初はピンばかり見ていましたが、スパットを意識するようになってから、スコアが20点くらい上がりました。
コツ2:ボールの重さを利用して「まっすぐ」投げる
初心者がスプリットを出す原因の多くは、横方向へのブレや回転の不安定さです。
これを解決するには、まず「まっすぐ投げる」ことを意識しましょう。
▼まっすぐ振る意識
腕を横に振るのではなく、狙うスパットに向かって「振り子のように」まっすぐ縦に振ることを意識してください。
- 腕を前後にまっすぐ動かす
- 横ブレを最小限にする
- リリースの瞬間も手首をひねらない
▼力の抜き方
腕に余計な力を入れないことも重要です。
- ボールの重さを利用して自然なスイングを心がける
- ハウスボールなら、重すぎず軽すぎず、コントロールしやすい重さを選ぶ
- 一般的には体重の10分の1の重さが目安(体重60kgなら6ポンド)
- ただし、あくまで「振りやすい」と感じる重さが最優先
これにより、ボールの軌道が安定して、ミスが減るんですよ。
力んで投げるより、リラックスして投げた方が、結果的に威力も出るんです。
コツ3:「ポケット」を広げるライン取りを試す
最もスプリットになりにくいのは、ポケット(1番ピンと3番ピンの間)にボールが当たることです。
ポケットを狙いやすくする、つまり「ポケットを広く感じる」ための工夫をしてみましょう。
▼右投げの場合
レーンの右端に近い位置(立ち位置)から投げるようにすると、ボールが斜めにポケットへ向かい、狙いやすくなります。
- 立ち位置を右寄りにする(右から2〜3枚目くらい)
- 狙うスパットは右から2番目
- ボールが斜めに入るため、角度がつく
- 多少ミスしてもピンに当たる角度が良くなる
このラインから投げると、「オープンフレーム」(スペアを逃す)にはなっても、スプリットにはなりにくいという状況が増やせるんです。
▼左投げの場合
左投げの人は、逆にレーンの左端寄りから投げます。
- 立ち位置を左寄りにする
- 狙うスパットは左から2番目
- ポケット(1番ピンと2番ピンの間)を斜めから狙う
コツ4:力強く安定した投球フォームを身につける
スプリットを減らすには、投球フォーム全体の安定も大切です。
- バックスイングを高くする:肩の高さまで上げることで、自然な加速が生まれる
- 体重移動のタイミングを合わせる:最後の一歩でしっかり体重を前に移動させる
- ブレの少ないフォーム:毎回同じ動作を繰り返せるように練習する
- リリースの安定:投げ急ぎや手首の甘さを防ぐ
一定のリズムやルーチンを決めて、毎回安定した投球を心掛けるんです。
やっぱり、フォームが安定すれば、スプリットも自然と減っていきますよ。
コツ5:レーンコンディションを読み解く力を養う
これは少し上級者向けですが、経験を積むうちに必要になってくる技術です。
- オイルの多い部分と少ない部分を観察する
- 他の人の投球を見て、レーンの状態を推測する
- 同じレーンでも時間が経つとオイルが変化することを知る
- 大会などで違うレーンに対応できるよう、経験を積む
レーンの中央はオイルが多く、端は少ないのが一般的。
この特性を活かして、オイルの多い中央部分を利用しながらポケットを狙うと、スプリットになりにくいんですよ。
ボーリングのスピリットのまとめ
それでは、この記事の内容を振り返ってみましょう。
「ボーリングのスピリット」について理解が深まったでしょうか。
- 正しくは「スプリット(split)」で、「スピリット」は覚え間違い
- スプリットとは1番ピンが倒れて、残ったピンが左右に大きく離れている状態
- 7-10スプリットは最も難しいスプリットで、通称「てんてん」
- スプリットの主な原因は「内ミス」「球威不足」「回転の問題」
- 初心者はピンではなくスパットを狙うことでスプリットを減らせる
- まっすぐ振る、適切な重さのボール、安定したフォームが大切
スプリットは誰でも出してしまうものですが、原因を理解して対策すれば、必ず減らせます。
これからボウリングを楽しむときは、「スプリット」という正しい用語を使って、自信を持ってプレイしてくださいね。
用語を間違えていたからといって、恥ずかしがる必要はありません。
大事なのは、今日から正しく使えるようになることです。
あなたのボウリングライフが、もっと楽しくなりますように。
コメント Comments
コメント一覧
コメントはありません。
トラックバックURL
https://bowling-boku.com/the-spirit-and-split-of-bowling/trackback/